目黒清掃工場 水銀混入で炉が停止に 環境、健康破壊は許さない

 2月22日、目黒清掃工場では、1号炉排ガス中の水銀濃度が自己管理値をこえる恐れが生じ、
10日間ほど焼却炉が停止しました。


 実は、昨年6〜7月、都内の4清掃工場で、つぎつぎに炉内水銀濃度が異常になり炉を停止、
とりわけ足立清掃工場では、バグフィルターという除去装置に水銀がべったりついて、
取り替えを迫られ2億円を超す出費を迫られました。
言うまでもなく、その軽費は23区全体で負担、目黒区民の税金も注ぎ込まれています。


 水銀は、大気中に放出されれば、人体に吸い込まれる可能性が生まれ、
体内蓄積が進めば、水俣病のとうな神経障害や、内臓障害を引き起こします。


 戸沢二郎区議は、3月1日の区議会本会議で、プラスティック焼却を進める
「サーマルリサイクル」以降、分別が乱れ、水銀を含むゴミが入りやすくなったこと、
その後、目黒では、廃プラスティックを資源として回収することになりましたが、
隣接区では行なわれず、分別が乱れ、不適切物の混入したゴミが目黒の清掃工場で
燃やされていることなどの問題点を指摘しました。


 水銀は、体温計、血圧計に使われているほか、輸入製品中の電池、蛍光菅、
銀朱塗りの漆器などにも含まれ、可燃ゴミに持ち込まれる事態が全都的に広がっている可能性があり、
健康破壊、環境破壊を許さないための取り組みが求められています。
こうした製品と、スプレー缶、ライターなどが可燃ゴミに入って、
清掃車が路上で火災を起こす事故が何件も発生していることを考えるなら、
有害、危険物は別途回収してゆくべきです。




2011.4.11