予算要求書
予算要求書
目黒区議会委員 戸沢 二郎
2009年度目黒区予算編成にあたり、下記の様に要求させていただきます。
世界的な金融不安の広がりの中で、実態経済の落ち込みも伝えられてきている今、一方で、高齢化が進み、
目黒の街作りの方向をしっかりとらえた、めりはりのある財政運営が問われています。
1.財政規律と街作りの方向
経済の先行きは、収縮過程に入ってきている恐れもあり、
歳入が今年に比べ落ち込んでゆくことも覚悟しなければなりません。
しかし、人口の動態などを考えれば、ある程度のレベルは維持できるとも言えそうで、
極端な引き締めに走るのも不適切と考えられ、将来にむかって必要な施策を手堅く進めていくことが
大切と思われます。
目黒のこれからの街作りの焦点は、高齢化に備えた福祉の街作り、
少子化の抗しての子育てにやさしい街作りで、環境と安全の確保がその前提です。
そして、これからの街作りのキーワードは、コミュニティーの形成の確保で、
その意味でも、住区住民会議のこれからの位置付けを与えていくことが望まれます。
今後の、住区施設、学校、保育園等建て替えにあたって、
あるいは新たな施設建設にあたって、戦略的な複合化計画も問われてきます。
2.福祉の街作りに関連して
①要支援、低介護度者への生活支援サービスの充実
②民間特養への看護士夜間配置支援の強化
③特養ホームの新たな整備
④グループホーム、小規模多機能型サービス提供施設など地域密着型サービスの着実な整備のための条件づくりの促進
⑤後期高齢者医療制度実施にともなう負担増の解消のための支援強化
⑥特定検診、特定保険指導の総合的健康診断、健康支援策としての充実
⑦特定高齢者にこだわらない高齢者健康増進策のす維新
⑧保険福祉サービス事務所の担ってきた地域保険福祉トータルサービスの継承と前進
3.教育条件の向上と子育て支援
①国語力強化の環境整備、学校図書館の充実と司書教諭の配備をめざし読み聞かせボランティアの支援強化
②新人教員の育成環境の充実
③実質30人学級をめざす学習指導支援教員の配備の充実、小1クラスの支援の拡充
④特別支援教育の体制整備の拡充と学習補助員の配置の充実
⑤学校プールの清掃の支援の拡充
⑥宿泊型体験学習の実施にあたって子どもや教員のストレス、負担へ配慮した柔軟な実施
⑦幼稚園教育内容の体系的整備と公立、私立の連携強化
⑧保育園定員の着実な拡充と地域子育て支援拠点としての機能強化
⑨病後児保育の拡充
⑩学童保育クラブの定員拡充とランドセル広場支援の強化
⑪子ども条令の実質化のプログラムの着実な前進
4.住まい、環境、清掃
①耐震診断助成の継続と改修助成の拡充
②リフォーム助成の拡充
③マンション実態調査をふまえた円滑な改修、建て替えへの助成の検討
④屋上緑化、壁面緑化、樹木の維持と緑の確保、風の道づくりの推進
⑤わき水の確保と目黒川の浄化の推進、水辺で親しめる目黒川の検討
⑥廃プラ資源化回収の推進と近隣区への働き掛け、脱焼却、ゴミ減量の推進
5.平和、国際交流、人権、安全
①平和都市宣言に基づく事業のさらなる推進
②国際交流事業の推進と区内外国籍住民との交流の拡大、災害時支援の周知
③児童、女性、高齢者等への虐待防止、人権確保の諸施策の推進
④食品の安全、表示の厳格化、遺伝子組み換え食品の表示の明確化、給食食材の安全確保等、食の安全策の強化
⑤区内各界の災害時協力体制の強化
2008.11/10