目黒区9月議会本会議で質問しました

私は、社民党所属の区議会議員として、
一般質問させていただきます。






1.新型インフルエンザについて


 今春流行をみた「新型」インフルエンザは、当初予想された型とは違う、
メキシコ発の豚型インフルエンザであったとみられ、感染力は強いが、基本的症状は、
それまでの想定よりは、基本的に軽いものでした。


 このため、「新型」インフルエンザ対策として準備されていたマニュアルを機械的に適用しようとしてさまざまな問題が生じたと思われます。


(1)新型とは、文字通り解すれば、今までにない型ということで、さまざまな型、
類型があり得ると考えるべきですが、特定の症状の厳しい型に限定して、「新型」として、
対策を準備したのは問題だったのではないでしょうか。


(2)今秋以降新たな流行に備えなければならないのは、今春の豚型の再来と考えて準備するのでしょうか、
他の型も含めて準備するのでしょうか。


(3)発熱外来を設けて、かかりつけ医を通さず、対応しようとしたことに対し、関西の例で、
問題が生じたとみられるが、どう考え、目黒での、今後の対応として、どうしていくのでしょうか。


(4)今春流行した関西地区では、全市的な休校、保育園休園などが1週間にわたって行われた例がみられたが、
今回の流行の型からいって、必要な措置であったか疑問と不満の声が強かったといわれます。

アメリカでは、この5月6日、
「感染者が出た場合の2週間の休校の必要性を指示していたガイドラインを訂正し休校の必要はないと発表していた」(「世界」2009、7月号、外岡論文)との指摘もあります。

目黒のガイドラインは当初どうであり、今後の対応指針としてはどうでしょうか。


(5)5月、流行がより広がっていたメキシコやアメリカから帰国した人の話として、日本で、
多くの大人がマスクをしているのに驚いたということが伝えられましたが、
マスクが一般市民のインフルエンザ予防に効果があるという医学的根拠はあいまいで、
「WHOも米国CDCも、充分な手洗いを勧めていたが、マスク着用の意義は認めていない。
しかし、厚労省は、特に明確な判断は示していなかった。」(同、外岡論文)
との指摘もあります。

どういう人がどういう場合に有効なのか示して、不必要な不安をあおる雰囲気が助長されないように
すべきと考えるがどうでしょうか。


(6)流行にそなえてワクチンの確保の準備が報道されているが、目黒での見通しと、接種のあり方はどうでしょうか。


(7)今回の豚インフルエンザに関しては、基礎疾患を有する人については重症の懸念はあるが、多くの場合軽症で、
多くはだまって寝ていて自然治癒力に任せるレベルといわれ、タミフルは有効だが、WHOからも、
重症者以外には薬は投与しないでほしいというコメントが出ているとされています。


安易な使用の蔓延が、より耐性の強いウィルスの発生を招く恐れもあるからですが、
医療機関の対応方針としてどうなっているでしょうか。






2.教育諸条件について


(1)国語力の強化がいわれ、子どもの読書習慣をはぐくむ環境の向上が課題となっており、
学校図書館の在り方の改善が求められるところですが、図書費が不十分で、書架も古くなったところが多く、
魅力作りに苦労するともいわれるがどう考えますか。

また、専任の司書教諭の配置が、学校図書館の意義を生かしていく上で、
きわめて望まれるところと考えますがどうでしょうか。


(2)小学校の英語学習が本格化していくににあたり、ALTが、アルバイト的で、
よく変わり、苦労が絶えないという声を聞きますが、安定的な条件を確保すべきではないでしょうか。

本格実施をすすめるのなら、本来専任の講師を配置してゆくべきとも考えられるがどうでしょうか。






3.国際平和協力センター建設と防衛省技術研究本部改築に関連して 


(1)施設内で、「核・生物・化学兵器による攻撃への対処」として、防護服の開発研究がされるとされますが、
「ウラン、サリン天然痘ワイルス、炭そ菌」等の研究が欠かせず、防衛省側は、「擬材」を使うので、
こうした危険物は持ち込まないと説明しているが、安心しがたい。


危険物が持ち込まれている疑いが生じた場合、安全確認検査を求められるよう、
目黒区として要求すべきではないでしょうか。


(2)プルトニウムが持ち込まれ保管されていることが判明したが、目黒区は報告を受けていたのでしょうか。


(3)住宅地の真ん中で、保持し続けるのは、危険であり、目黒区としてプルトニウムの撤去を求めるべきではないでしょうか。


(4)工事にかかわる点に重きを置いた近隣説明会はなされたが、以上の問題点も含め近隣住民、
区民の抱く疑問を解明すべく、説明会の開催を求めていくべきではないでしょうか。



2009.9/15