「環境にやさしい目黒」プラスティックは燃やすな

 これまで不燃ごみとされてきたプラスティック製品について、最終処分場の延命などを理由に、
焼却して熱回収という方針が打ち出されました。そもそも、最終処分場に持ち込まれる最大は、建築残土などで、
プラスティックを燃やそうという理由はお門違いです。


 もう安全といいますが、プラスティック製品は、製品加工の段階でさまざまな可塑剤が使われ、
その中に含まれる化学物質は、焼却すると重金属を放射して、地域に喘息・杉並病といわれた
健康被害などの影響を及ぼす可能性が指摘され、各地で問題になっています。


 市民団体等の署名、陳情もあり、議会でも再三質問の中で、目黒では、できるかぎり燃やさずに処理する為、
廃プラスティック製品について、資源として回収することになり、とりあえず、今年十月からは一部地域での試行、
来年度から全区的実施となりました(ペットボトルは別途回収)。


 そもそも、醤油ビン・酒ビンなど、使い捨てでない物を大切にする文化があった日本で、
メーカーが安易に使い捨てのプラスティック製品を氾濫させ、回収の責任を取らないことが問題です。


 廃プラスティックの資源化回収実施予定は23区中10区を越えてきました。
目黒の工場で、今後、分別しない区からプラスティック製品が大量に持ち込まれないよう、
他区にも、資源化に取り組むよう求めてゆくことも問われています。



2007.9/30