一般質問しました(3月1日)

私は、社民党所属の区議会議員として、質問します。





1.子ども手当てと子育ての条件整備に関連して


政権交代後に編成され、実施が見込まれている国の予算では、新たに子ども手当てが盛り込まれ、
保育園、学童保育整備の拡充などの、子育て支援策の充実とあいまって、期待する声は強いところですが、
具体的な実施に向けて、区としての準備態勢が問われるところです。


①初年度は、中学校卒業までの子ども1人あたり月13000円支給とされるこども手当てに
吸収される形になると思われる児童手当ては、目黒区では現在何人に支給されているのでしょうか。


児童養護施設などに入所している子どもについて、親の状況が「不祥」の場合、
支給対象外との報道がありますが、どう考えますか。


出生率の回復を見ているヨーロッパの国と日本などとの相違の一つに、
非婚の親から産まれた子どもが社会の力で育てられる環境が整っていることが挙げられています。

このことと関連するところがありますが、シングルマザーの」平均年収が200万円くらいと
いわれるなか、所得が一定以下の場合に受けることができる児童扶養手当について、
受けることの困難さがあるとの指摘があります。

「最初の申請の時に非常に屈辱的なことがあって、いろんな言葉を投げられると、
また給付を受けてからも、毎年、現況届けというのを出さないといけないのですが、
最初の申請やこの状況届けの提出の際に、場合によっては民生委員から
証明書を貰わないといけない。・・(民生委員との)関係性によっては非常に嫌な思いをすることになる。」
(「貧困を救うのは社会保障か、ベーシック・インカムか」橘木俊詔・山森亨)

現在、目黒では、児童扶養手当は、何人に支給されているのでしょうか。

指摘のような事態が起きず、支給されるべきなのに、手控えたりすることを
防ぐべき対応は、指導されているでしょうか。


④編成された国の予算の中には、母子家庭の母に加えて、父子家庭に父にも
児童扶養手当てを支給されることが盛り込まれていますが、対象者に周知し、
給付実現に導く過程が問われると思われます。
どう対応することになるのでしょうか。


生活保護母子加算について、昨12月より復活し、平成22年度においても
継続されることとなっていますが、目黒では、どのくらい復活したでしょうか。





2.教育の諸課題について


適正規模の中学校への統合をうたって誕生した目黒中央中は、統合後、
そして新校舎移転後一定の時を経て、このたび、公開授業を行い、
その成果を発表したところです。

一方、与えられた学区域から、隣接地域への転出を求める生徒が相当多く、
地域に密着した公立中としての定着が問われるところがあるようにも見受けられます。

今後、新たな統中学校の合が計画され、その際、中央中における一定の統括が
なされるべきとされており、質問します。


①適正規模にすることが最優先され、それに合わせて2・5・6中の統合という
選択となった結果、異常に、細長く広大な学区域を持つ学校が誕生し、
地域との密着が大切な公立中としては、それにそぐわないものになったのでは
という懸念が残ります。
適正規模絶対最優先は機械的で無理があり、適正地域規模等、
総合的な立場からの検討が必要ではなかったのでしょうか。


②教科センター方式をとって、校舎を建設し、授業が積み重ねられ、
成果があったと報告されているところです。

しかし、1回の授業が終わるごとに学校をあげて教室移動を繰り返す3年間は、
授業を進める条件の効率化が図られると見ることもできますが、
生徒に落ち着いた居場所を感じさせる条件が乏しく、
ストレスが溜まることも懸念されます。

学校では、クラスのまとまりを作るさまざまな努力を行ってきたと
報告されてはおり、心の相談に対応する態勢も作ってきたということです。
果たしてこの教科センターが最善なのか問われるところであると
考えられますがどうでしょうか。


③今後、一度決めた適正規模絶対は、まず貫いて、
統合を進めようとするのでしょうか。

また、教科センター方式は最善として、それを前提として、
次の統合中を作ろうとするのでしょうか。


学校選択制と、隣接学校希望入学制によって、小学校によっては、
地域の子どもが基本的に入学すれば2クラスできるものが1クラスになり、
まさに学校としての適正規模を作れないところが生じています。

また、あまりに地域で見慣れない子どもが通学してきて、
地域に根差した公立校の良さが損なわれるという声も根強くあります。

ある程度の選択制は認めるとしても、現在の規模で認めるのは、
不安定な存立条件を学校に課し、適切さを欠いていると
見ることもできると考えますがどうでしょうか。


⑤全校学力テストについては、様々な批判の声が上げられてきた折り、
全員対象から3割抽出となりました。

一方で、希望があれば問題を提供するとされていますが、
目黒はどうするのでしょうか。


⑥こうした折り、東京都」の学力テストは意義があるとするのは、無理があると考えますが、
中止、ないしは方式の変更を求めるべきではないでしょうか。



2010.3/9